冬キャンの季節になりましたね。
低コスト運用ができて暖かい石油ストーブ。
もはや冬のキャンプにはマストアイテムと言っても過言ではありません。
以前はレインボーストーブやアラジンストーブを使っていましたが、普段使うテント「ティエラ5EX」、「サーカスTC BIG」、「アスガルド19.6」では熱量不足。
色々なストーブを比較して、ようやくベストなストーブに出会いました。
TOYOTOMIの「KR-47A」
他機種とのスペック比較を含めレビューします。
石油ストーブには大きく分けて2種類
石油ストーブには対流式と反射式があります。
対流式は円柱フォルムで、上方向に熱を放出して360度の周囲を均等に暖める方式。
反射式は四角のフォルムで反射板を使って熱を反射させて暖める方式。
【対流式】はこのタイプ
【反射式】はこのタイプ
「KR-47」は対流式です。
対流式は真ん中に設置して全体をじんわり暖め、反射式は限られたスペースを重点的に暖めるので、キャンプでは対流式を選ぶことがほとんどだと思います。
最近、対流式はキャンプに合うデザインやコンパクト設計で持ち運びやすい製品が増えてきています。
スペック比較
キャンプで人気のモデルとスペックを比較してみます。
TOYOTOMI KR-47 | フジカ・ハイペット | アルパカストーブ | TOYOTOMI レインボー | アラジン ブルーフレーム | |
サイズ | 幅474×奥行474×高さ560.5㎜ | 幅310×奥行310×高さ432㎜ | 幅350×奥行350×高さ405mmn | 幅388×奥行388×高さ485.7mmn | 幅388×奥行405×高さ551mmn |
重量 | 12.0kg | 5.6㎏ | 6.6kg | 6.2kg | 8.5kg |
暖房出力【発熱量】 | 4.7kW | 2.5kW | 3.0kW | 2.50kW | 2.6KW |
タンク容量 | 7.0L | 3.6L | 3.7L | 4.9L | 4.1L |
燃費 | 0.457L/時 | 0.26L/時 | 0.293L/時 | 0.243L/時 | 0.26L/時 |
燃焼時間 | 約15時間 | 約12時間 | 約10時間 | 約20時間 | 約15時間 |
KR-47はデカく重くなる分、暖房出力は高くなります。
対流式でも下記の2種類があります。
KR-47、フジカ、アルパカは「自然対流+遠赤外線」で周囲も暖まる。
レインボー、アラジンは「自然対流」のみなので周囲は暖まらない。
レインボーストーブ、はオシャレで気に入って使っていましたが、2ルームクラスのテントでは残念ながら火がついているのか分からないくらい暖かさを感じませんでした。
外筒を「自然対流+遠赤外線」にするものに変更したり、ウィンドスクリーンを使って反射板を付けたりもしましたがほぼ変わりませんでした。
暖房出力に比例してサイズ、重量も大きくはなりますが、2ルームテントクラスには発熱量が「4.0kW」以上のモデルがおすすめです。
KR-47のメリット
2段構造で周りも暖かく匂いを極限まで抑える
ダブルクリーンという機能が搭載されていて燃焼部分が2か所あります。
下段⇒赤熱式で遠赤外線を発生させるので周りも暖まります。
上段⇒下段で燃え切らなかった匂いの元を1200℃白光炎式で燃やします。上段のガラスにも白い特殊コーティングが施してあり、こちらも遠赤外線を発生させます。
上段下段ともに遠赤外線を発生するので周囲もかなり暖かくなります。
高出力
暖房出力が4.7kwと高いので、テントの隙間風をものともせず火を入れると全体がすぐに暖かくなります。
高出力ですがタンク容量も大きく、満タン状態で約15~19時間くらい持つので夕方から夜明けまでは問題なく使用できます。
デザインがアウトドアにも馴染む
レインボーなどと比べると好みが分かれるとは思いますが、本体はベージュの柔らかい印象でアウトドアでも家でも調和するデザインで個人的には気に入っています。
上段と下段2種類の炎の揺らぎを眺めると視覚的にも暖まります。
デメリット
大きくて重い
実際に使用してデメリットだと感じた点は1つ、大きくと重たいことですね。
高出力ゆえに12kgと重く、また本体も結構大きいです。
しかし、キャンプでストーブを使う方は車で行くことがほとんどだと思うので、積載に余裕があればそこまで問題ではないと感じます。
持ち運びは少し苦労しますが、冬のキャンプで一度使ってみるとそれ以上のメリットを感じられると思います。
ポイント
まとめ
「KR-47」は2年ほど使用していますが、最初からこれを買っておけば良かったと思うほど満足できるストーブです。
現在、レインボーストーブやアラジンを使っていていまいち暖かくならない!と悩んでいる方には自信を持ってオススメします!