ファームウェアアップデートきましたね。
Ver.20「Quantum Ver.1.0」
アップデート内容
Marshall ラックプリ JMP-1をベースとしたアンプモデルは既にBRIT PREがありますが、トップギタリストからのリクエストによりこのモデルの変更は行わず新たに4つのアンプモデルを”JMPRE-1"として追加しました。 BSは BassShift機能の搭載モデルを意味します。このモデルは初期設定でMarshall 100Wパワーアンプのシミュレートがアクティブに設定されています。アンプブロックの"PRE TUBE TYPE”にRTSアルゴリズムによる三極真空管を3モデル(12AX7A、ECC83、7025)追加しました。QUANTUMへのバージョンアップ後に"全AMPモデルの"PRE TUBE TYPE"は12X7Aに変更されます。 "PRE TUBE TYPE”を初期設定以外に設定していた場合には必要に応じて任意の"TUBE TYPE"に再設定してください。
プリアンプ コンプレッサーのタイプを選択する”COMP TYPE”パラメーターをAMPブロックに追加しました。このパラメーターはPREAMP COMP、DYNAMICS、PREAMP BIAS、OUTPUT LEVELと共に新しいページ "PRE DYN”に含まれています。(OUTPUT LEVELは他ページにある同名のパラメーターと同じです。)
PREAMP COMP TYPEは真空管アンプのコンプ感を正確に再現した”AUTHENTIC”と理想的な歪をもった"IDEAL"から選択できます。
IDEALタイプは明瞭感のあるタイトな低域を特徴とし、AUTHENTICは派手でルーズなコンプ感を特徴としています。ハイゲイン・プレーヤーにはIDEALタイプが好まれる傾向です。"CF COMP"パラメーターの名称を"PREAMP COMPに変更しました。
AMPブロックの"CHARACTER"に新しいモードが追加されました。"DYNAMIC"はトーン・コントロールのニュータイプでピッキングの強弱による音の太さや音質の変化を調整します。サンプルセッティングとして ENGINE=”DYNAMIC"、CHAR FREQ=450、CHAR Q=0.7、CHAR AMT=4.0にセットすることで、激しいピッキングに対しては太く厚みのあるリッチなサウンドになりますがソフトタッチのピッキングにおいてもサウンドがチープになることはありません。
キャビネットブロックの改良
CABブロックに”DEPHASE”コントロールが追加されました。
このパラメーターはIR(インパルスレスポンス) が発生するPHASINESS (周波数変調に起因する意図しない残響音) を取り除く高度な処理を行いリアルな室内音場を再生します。
処理するデータ量が膨大なためパラメーターの変化に対する音質変化にタイムラグが発生しますが、CPUの過剰な占有やオーディオ・レイテンシーへの影響はありません。XL / XL + モデルに Fractal Audio Systems社のCab Packシリーズ から20モデルを追加しました。
XL / XL +モデルのユーザーキャビネットスロットを512追加し、合計1024スロットになりました。
エフェクトブロックの改良
FLANGERブロックの"DRY DELAY SHIFT”パラメーターが動作しない不具合を修正するとともに、"DRY DELAY”への名称変更と機能変更を行い直感的な操作を可能にしました。
このパラメーターは原音のディレイ・タイムをエフェクト音の最大ディレイ・タイムに対するパーセンテージで設定します。
クラシックタイプのTHRUZEROフランジングはこのパラメーターを50%にすることで得られ、上下に変化させると新しいエフェクト効果が得られます。
"THROUGH ZERO"パラメーターがオフの状態ではこのパラメーターは機能しません。
バグフィックス
アンプモデルRECTROの誤ったDCバイアスを修正しました。これによる音質変化は殆どありません。